梅ヶ瀬渓谷(養老渓谷)を訪ねる
房総半島の中央部は小高い山に囲まれた山里です。東京湾に注ぐ養老川が作り出す養老渓谷の一つ梅ヶ瀬渓谷を訪ねました。
暖かい房総の山々は遅くまで紅葉が楽しめる所ですが、ここの所の冷え込みで時期的には遅過ぎたようです。お目当ての日高邸跡の3本の大楓はすっかり葉を落とし晩秋の趣でした。葉を落とし苔むした老木と、渓谷の川筋や館跡一面に散ったもみじの落ち葉が、去り行く秋の風情を醸し出して反っていい感じでした。
その日(12月6日)は比較的暖かい朝でしたが、梅ヶ瀬渓谷の入り口となる戸面地区には霜が降りていました。女ヶ倉のY字路から少し渓谷に入った駐車場に車を停めましたが、朝7時ということもあって先着の車は無く、駐車場の係の人もいませんでした。そして、ハイキング・コースでは最奥部の日高邸跡で一人の青年に会うまで人に会うことも無く、静かな晩秋を楽しむことができました。(駐車料は帰りに払いました。500円でした)
渓谷の周りは侵食岩の切り立った崖で、崖にすがるように立つ木々が最後の秋色を見せています。そして滑床のせせらぎは沢山の落ち葉で彩られ、光線の具合で一瞬紅の輝きを見せます。
日高邸跡はすっかり落ち葉で覆われていました。昨年は綺麗な色を見せていた入り口に立つ1本のカエデが根元から倒れていました。そう言えば途中でも真新しい倒木があったり、がけ崩れの為か遊歩道が変わっている所もありましたので、今年の大型低気圧の影響はここでも大きかったようです。
それでも中央の3本のカエデの大木はしっかりと根をふんばり、綺麗な落ち葉に囲まれて立っていました。
9時頃になると次々と人がやってきましたので、我々は引き返すことにします。帰り道は来るときと違って沢山の人とすれ違いました。
お昼までには相当に時間もあるので筒森もみじ谷と亀山ダム湖に足を伸ばしてみましたが、私的には撮影意欲の沸くような風景ではなく早々に帰宅することにしました。
「去り行く秋」と題して、写真15枚をアップしました。お暇な折にお立ち寄りください。
コメントする