2007年7月 6日 (金曜日)

雄国沼のニッコウキスゲ

尾瀬のニッコウキスゲがまだ話題にならない6月に、雄国沼ではキスゲが見頃とネットで報じられている。これは行かなくてはと7月1日に出掛けてみた。熊倉町雄国の萩平の駐車場に10時頃に到着すると、雄国沼への入り口となる金沢峠行きのシャトルバスを待つ観光客が長い列を作っていた。やはり日曜日はすごい混雑。次発のバスは到底無理で次の次のバスとなった。11時発のバスは乗客数を見て3台立てとなりなんとかギリギリ乗車できた。

バスで30分弱、ヘアピン・カーブの続く細い山道を登りつめ金沢峠に着くと、猫魔ヶ岳や雄国山など裏磐梯の山々の谷間に黄金の絨毯を敷いたような湿原に囲まれた雄国沼が現れた。



雄国沼遠望

時折雲の切れ目から青空も現れるが、梅雨の雨雲が空を覆い周りの山々を隠している。垂れ下がった雲が沼にまで下りてきたり、さっと消えたりと沼の天気が刻々と変化しているのが峠の展望台から眺望できた。

展望台脇の短い登山道を降りると、湿原一面にニッコウキスゲの群落が拡がり、山裾や沼畔まで延びている。沼の対岸にも群落は広がっている。

ニッコウキスゲの中を一方通行の木道が伸びているが、手前の群落の一部を周回できるだけで、遠くまで続くキスゲの群落までは延びておらず、尾瀬のような長い距離を散策できるものではなかった。

そのため木道の上は人で埋まり、4〜5箇所ある待避所はカメラマンや昼食を摂る観光客で一杯である。

1時間も掛からず木道を一周し、沼への入り口付近の空いている待避所でしばらく撮影してその日は引き上げることにした。



ニッコウキスゲ群落



翌日は朝6時発のバスで再度入山した。天気は昨日より雲が厚くどんよりとしている。それでも、我々が峠に着く直前には雲の切れ目から太陽の光が沼に差し込み素晴らしい光景が見れたと、峠に先発していたバス会社の係員が話してくれた。天気はどんどん下り坂、午後には雨となる予想で光が射すような光景は期待できるものではなかった。それでも平日の朝、沼に入っている人は少ない。ゆったりと三脚を立てて撮影ができた。2時間以上かけて木道を二周し湿原一面に咲き誇るニッコウキスゲの群落を楽しんだ。

この時期、コバイケイソウは終わっており、ニッコウキスゲの他にはヒオウギアヤメやトキソウ、アサヒランなどの小さな花がキスゲやアシの葉の間から顔を覗かせていた。



ヒオウギアヤメ



前回の観音沼の写真4枚と共に、雄国沼の写真8枚をギャラリー水楢にアップしました。お暇な折にご笑覧ください。

ギャラリー水楢

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コメント[2]

[No.106] タイトル: (無題)

相変わらず、精力的に撮影しているのですね。
感服仕りました。
猫パソの方にコメントを書かせていただきました。
よろしくご高覧あれ。

[No.107] タイトル: (無題)

jazz1さん、こんばんは。
猫パソさんの記事を拝見しました。予定いっぱいの夏ですね。白神は憧れです。感動のお裾分けをお願いします。
私は今週尾瀬と会津駒に行ってきました。会津駒ではバテバテでした。私にとってはこのクラスの山はもう遠い存在になったようです。
ここの所大変だったようですね。でもこれからが人生の本番。多芸のjazz1さんが羨ましい。

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閲覧ありがとうございました