2007年12月 5日 (水曜日)

騒がしい沼の朝

イタリア旅行の写真の整理も片付かないまま、11月中に処理しなければならない用事があって30日に帰省した。その折、この時期だと白鳥も飛来しているだろうと、早朝に大田原市の羽田沼(ハンダヌマ)に行ってみた。

日の出前であったが、既に地元のカメラマンの方々が三脚を立てていた。羽毛がまだ灰色の子白鳥を含めて30羽程度だろうか、白鳥が数百羽のカモの間を泳いでいた。



尚、イタリア旅行の写真はやっと昨日整理をつけて、ギャラリー水楢に32枚アップしました。お暇な折にお立ち寄りください。



着水

昨年と比べると白鳥の数が少ないようだ。いつもだと元旦の初撮りで来るので、今だと時期が早いせいか。



陽が昇り始めると沼は騒がしくなってきた。カモが集団で沼の中を移動し始める。白鳥も数羽が連れ立って沼を飛び発って行った。どこに行くのだろうか、薄っすらと焼けた雲の彼方へと消えて行った。



早朝の羽田沼



白鳥のお世話をしているおじさんが餌を運んでくると尚一層騒々しくなる。おじさんが給餌の場所を変える度に、カモの集団が一斉に移動する。百羽ものカモが羽音を立ててこちらに向かって来ると恐怖さえ感じた。餌が撒かれる度にカモが水かきをして潜るので水しぶきが上がる。白鳥がカモの間に割り入って、長い首を振り回し口ばしで周りのカモを突ついで追い払う。

カモの鳴き声、白鳥の鳴き声、水しぶきの音、カモの羽音、早朝の静かな田園地帯の中で、沼だけが騒然としている。



すさまじい生存競争



その内にカモどうしで餌の取り合いから喧嘩が始まる。短い口ばしの突つき合いで直ぐに決着するので笑って見ていられる。所が、白鳥どうしの喧嘩が始まった。これはしつこい。逃げる白鳥が葦の茂みに逃れても更に追いかける。葦の茂みの中で追われる白鳥の鳴き声がしばらく響き渡り、茂みの外からはその白鳥の家族だろうか、一生懸命に呼びかけていた。



白鳥の喧嘩

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