2010年6月 4日 (金曜日)

昨年 何を求めたのか

ゼラニュウム

今を盛りと美しい色を見せる花の隣で咲き終わった花が無残な姿を見せている。桜のように自ら散ってしまう潔いものもあれば、醜態を晒しながら散っていく花もある。そこには嘗て日本人がこよなく愛したものの哀れがある。

ゼラニュウム

鳩山さんが総理の職を辞した。そして総理を支えることが出来なかったとして小沢さんも幹事長職を退いた。小沢さんとしては細川内閣に続いての苦渋を舐めたことになる。
高い理想を掲げての内閣発足だっただけに次の参院選での反動がどうなることか心許無い。

経済界や保守層だけではなく、先の衆院選で鳩山民主党に一票を投じたであろう人達も含めて世論の批判の矛先となった鳩山さん。みなさん何を期待して一票を投じたのだろうと考えてしまう。まさか民主党のマニュフェストが実現すると本当に信じていたのだろうか。
そんなことは無いだろう。長期の自民党政治で淀んだ池の水を替えたかった、透明性を高めたかった、ことが主要な目標ではなかったのか。そしてそれもクレバーな中央官僚の前ではそう簡単には行かないだろうことは覚悟していたはずである。

軍事・国際政治面ではアメリカの戦略にがんじがらめであり、経済政策面ではグローバリズムからはみ出せない、社会保障政策では膨大な国の借金が大きな壁となっている。その中でやれることと言ったら政策決定過程の透明性を増して国民の理解と参画(国民主権)を促すことぐらいしかやれることはないだろう。その面では新しい試みが始まったように思うがどうだろう。年金生活の私個人にとっては民主党の政策では損の方が大きいが、この透明性(過去の政策決定過程の洗い出し・暴露も含めて)には期待した。兎に角、権力が一定の勢力で長く続くと淀みが出来る、の一点です。

バラ

今日本が抱える問題を一挙に解決しようとしたら、それこそファシズムに走るか、再軍備と鎖国の組み合わせしかないのではないでしょうか。それじゃー北朝鮮と同じだわ。
沖縄の基地問題などは政治的にも経済的にも利益の集中している東京が第一に声を上げるべき問題だと思うがどうでしょう。その点大阪知事は道理が通っている。利益だけ誘致し負担は御免では先に進めない。そしてマネー資本主義からどうやって抜け出すか、銀行・大企業を相手に回して市民生活優先の政策に転じるには国民自身の「自分だけは得したい」の考え方が変わらない限り無理で、それなくして民主党の掲げる目標など実現できる訳がないと思うのだが。小手先で法律作ると矛盾だらけとなってそれを悪用する不埒者を生み出し、まじめに制度を信用していた人を犠牲にするだけでしょう。企業献金問題や年金問題がその好例です。

コロコロ総理が変わる、これは本人の資質の問題以上に今の日本が抱える構造上の問題ではないのか。これだけ続いたらマスコミも知識人と言われる人達もその辺を掘り下げて欲しいものです。いや、海外のマスコミや学者に期待かな。。。

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去年の今頃は

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