2006年3月16日 (木曜日)

逃した好天雪景色

帰省ついでに雪景色をと思っていると(多分この冬最後の撮影か?)、15日は快晴の予報。朝暗いうちに起き出し一路那須大丸温泉の駐車場を目指した。那須湯本温泉を過ぎボルケーノハイウェイに入ると路面に薄らと白いものが付着している。慎重に登って行くといつしか路面が真っ白に変わり、大丸駐車場に着いた時には強風に雪が舞っている。駐車場のコンクリートの上を雪が湯煙のように転がって行き、横殴りの風で停めている車体が揺れる。ここはまだ真冬の状態。駐車場脇には除雪した雪が高く積み上げられカチカチに凍って固まっている。

(北温泉入り口で見つけたツララ)
北温泉入り口

二人の登山家が登山の準備をしている。私は恨めしそうに流れる雲を車の中から眺めるだけ。この吹雪の中を山に向かって歩き出す技術と勇気は持ち合わせていない。
しばらくすると二人は完全装備にアイゼンを着け大きなリュックの上に三脚を載せて登山口を登って行った。(3月末まではこの上のロープウェイ駅や峠の茶屋駐車場に行く道路は封鎖されているので、ここから歩くことになる)
茶臼岳の上のほうは勿論見えない。下の方が時々見え隠れするが吹雪が止む気配はしない。
1時間弱を大丸の駐車場で待機したが、結局諦めて山を下り始めた。諦めきれない気持ちもあって、途中、雪の積もった林道を走り北温泉駐車場に行く。誰もいない。北温泉に向かう凍結した小道を少し入ったり、駒止めの滝を覗き込んだりして数枚撮影した。さらに下方の八幡温泉のつつじ吊橋に行ってみた。大分雲がとれ青空が出てきた。それでも茶臼の山頂は雲の中。

つつじ吊橋から茶臼


冷たい強風の中、見え隠れする茶臼岳を見ながら迷う。そして諦める。
那須高原を離れ、那須山の南の方角にある農村地帯の寺子、芦野を目指す。もう少し春めいたら桜を求めて来たい所だ。寺子で大きな桜の木を確認しその樹形の見事さに満足。芦野から那須連峰をバックにした桜の撮影場所を見つけようと丘の上に立つと、那須の山々が目に飛び込んできた。やっぱり今日の天気予報は当たっていた。雲ひとつ無い青空に那須と福島南部の雪を冠った山々がコントラストを見せている。辛抱が足らなかったようだ。残念ではあったがこれから又取って返す気もせず帰宅の途についた。

那須の山々

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