2009年5月21日 (木曜日)

新緑の月山山麓

月山

ブナが芽吹き新緑の眩い月山の山麓を訪ねました。18日の強風も収まり19日の朝は日本晴れ。山形県立自然博物園のブナ林は新緑と雪の上に散ったブナの芽鱗で美しい風景を見せていました。

月山

18日は着くと直ぐに取敢えず下見をと山に入ってみました。月曜日はネイチャー・センターはお休みでしたが休日出勤の方が偶々居られたので危険箇所の情報だけはいただきました。道はほとんど雪で隠れ道標もちょっとだけ頭を見せているだけ。足跡を辿りながら目印となる道標を探しながらの歩行となりました。足跡が薄くなったり、バラバラについていたりで、時々迷います。ブナの森に着いたのは陽もだいぶ傾いた16時になってしまいました。芽鱗で彩られた雪と鮮やかなブナの新緑、そして長く伸びた木々の影が綺麗でした。

月山

森の奥から下りてきた3人組のカメラマンが談笑しながら下山して行きます。森の入り口で一緒に撮影していた雑誌のカメラマンらしき人も下り始めました。陽がブナの木々の間から射すようになり、私もブナの森を後にしました。森に居たのは私を含めて5人だったようです。

月山

次の日は朝食の8時までに宿に戻る予定で、朝4時半にネイチャー・センターに到着。青空が広がり湯殿山や姥ヶ岳がクッキリと見えます。天気と時間帯を考えて、今日はまずリュウキンカ広場に行くことにしました。石跳川に沿って谷筋を森の奥に分け入ります。やはり雪で道が分かりません。道標も見つけづらい程雪に埋もれています。所々露出している道標の頭と遊歩道を探しながら、雪融けが進んだ雪を踏み抜かないよう注意しながらの歩行です。ネイチャー・センターの注意書き(例年になく雪融けが進み川が急流になっている為センターの案内コースからリュウキンカ広場を除いていました)にあった石跳川を渡る木道を見つけ渡った先で迷いに迷いました。川沿いに在ると思ったリュウキンカ広場は急勾配の雪で覆われた丘をよじ登った先に在りました。初めての者には分かりづらい場所でした。
5時過ぎに広場に着くと、湯殿山に朝日が当たり始め、ブナの森に囲まれ窪地にはまだ光が射していません。雪解け水に咲く白い水芭蕉と黄色いリュウキンカが薄暗い中に色を添えています。聞こえてくるのは、早起きの鳥の鳴き声と川のせせらぎだけ。静かな山の夜明けでした。雪の量が少なかった今年は雪割れも小さく迫力に欠けますが、この清涼な空気と静けさ、朝日の当たる山、ブナの新緑、雪に囲まれた池、澄んだ雪融け水に咲く水芭蕉とリュウキンカ。気持ちイイー。誰も居ない池の周りで、わずかに池に朝日が当たり始めるまでの1時間を過ごしました。

月山

リュウキンカ広場を後にして石跳川を少し下った所で山道を登り昨日下見をしておいたブナの森に入りました。朝日を浴びたブナの新緑は昨日以上に綺麗でした。朝が早いためか今日は誰も居ません。静かなブナの森を独り占めで楽しみ7時半過ぎに森を後にしました。

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