今日は閏4月1日
どんよりとした雲がとれて青空が広がってきました。ここしばらくは雨模様の日が続いて鬱陶しかったので夕方になってからの青空に誘われて買い物ついでに散歩にでかけました。傾いた陽に緑が映えて新鮮な感じがします。
今日の暦を見ると「閏4月1日」とあります。旧暦(明治以前に使われていた太陰太陽暦)での話ですが。「閏月」なんて暦の話は明治6年1月1日(旧暦明治5年12月3日)に太陽暦(グレゴリオ暦)に切り替わって以来今になっては聞くこともなくなりました。
月の満ち欠けで暦が作られた旧暦では1ヵ月が29日か30日で1年が約354.3671日となってかなり補正が必要となります。その補正の為に閏月が設けられていました。現在の「閏年」が4年に1回2月29日という固定の日を設定することで補正しているのとは違って、19年の間に7回閏月を設けることで解決を図っていましたが、その閏月は決まった月の間に固定的に挿入するものではなく季節のズレに応じて挿入されるややこしいものでした。
みなさんご存じの二十四節気*1の立春、雨水、啓蟄、春分、、、。雨水や春分などの偶数番目の季語(中気と呼ぶ)が月内に現れなくなるとその月を「閏月」として前月と同じ月数に”閏”をつけて閏月とし、次の月からは必ず中気が現れるように調整したようです。(詳しくはWikipediaの閏月の項を参照ください)
使われなくなった旧暦ですが、日本の習慣や行事には旧暦からきているものが多々残っています。無理やり新暦に置き換えたものも多々ありますが、俳句に季語があるように日本の季節感から旧暦の影響を除くのにも無理があるでしょうから偶には旧暦を振り返ってみるのも悪くはなさそうです。
- *1 地球から見た太陽の通り道(黄道)を春分点を起点に15度毎に区切ったもの。地球の公転が楕円を描くため15度毎の時間の長さは一定ではない。
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