謹賀新年
年末年始は田舎に帰省してました。年老いて認知症の母親に代わって新年を迎える準備とその撤去に追われるいつも通りの慌しい正月です。
今年の元旦は雪景色で朝を迎えました。雪の正月なんて最近の記憶にはありません。遠い昔、子供の頃の懐かしい記憶が蘇りました。
元旦の早朝に車を走らせていると雑木林が綺麗な雪景色をみせていました。カメラを積んでいなかったのが残念でした。
千葉に戻る早朝、遠回りして白鳥の飛来する羽田沼に寄ってみました。東の空が紅く染まる頃、静かな沼に白鳥の鳴き声が高く響いていました。飛来数93羽と表示が出ていましたが、沼のあちこちに群れているのを数えてもその数にはなりません。半数にも満たない数です。地元のカメラマンの方の話では近くの田んぼに行っているとのことでした。
この羽田沼に白鳥が飛来して以来餌付けを続けた結果、沼やその下流域の小川が汚れ、ミヤコタナゴが激減してしまったこともあって最近は餌付けを禁止しています。
そこで、餌付けをされていた方が中心となって近くの田んぼに水を張って白鳥の餌付けをされているようで、白鳥はそこに行っているとのことでした。
日の出まで時間があったので急遽その田んぼに行ってみました。教えてもらった方向だけを頼りに探すと、沼から車で5分程の所に白鳥が群れていました。周りの開けた冬の田んぼの中に田2枚だけが水が張られています。田んぼの北側には那須塩原の山々が雪を被って連なっていて良い風景です。水を張った田んぼの横の田を駐車場にして、休憩の為のテントまで張ってあります。餌付けされている方の白鳥への入れ込みが感じられます。
自然を相手にした人間の行為は難しいものだと考えさせられます。自然には手を入れないのが原則ですが、人が自然の中で暮らす為に一度手を入れてしまった以上は人が保護せざるを得ないし、それが他の自然を壊してしまう、と言うジレンマの中に現代人は居ます。商業主義、覇権主義としての温暖化防止を叫ぶ以前に人と自然の係わり合いをどうするのか、難しい問題が在るように思われる2010年の始まりとなりました。
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