午後３時を過ぎて小石川後楽園に到着すると、いつも通り多くの人で賑わっていました。正面及び左手の枝垂桜は丁度見頃で蕾を残しながらピンク色に染まり、西日の斜光を浴びて青空に映えます。

左奥の枝垂れは西日に輝きバックとなる林の日陰に映えてお気に入りの場所です。また池に写り込むピンクと数本の枝垂れの重層も美しい所です。

その日はスッキリと晴れ上がった天気でしたので、日没後の碧い空の下で六義園の枝垂れをと思っていたので、そそくさと廻って小石川後楽園を後にしました。ソメイヨシノの見頃には早く正面の大池の周りは未だ寂しさの残る小石川後楽園でした。

園地の縁を周って地下鉄後楽園駅に出て南北線で駒込へ。地下鉄を上がると目の前が六義園の染井門です。門から林の中を通って枝垂桜に近づくと凄い人です。丁度日が沈もうとする時間で、夕日を浴びたバックとなる桜の濃いピンクと日陰となった桜の淡いピンク色が弱いコントラストとなって良い感じです。ここも大池の周りのソメイヨシノはまだでした。

日が落ちるとコバルトブルーの空に照明された桜が浮かび上がります。地平線近くには薄雲が出てきましたが綺麗な空の色、そして満開の桜です。しかし、どうもこの暗さと照明の施された中での撮影は苦手。WBの設定がうまく出来ないです。勉強しないとネ。

夜７時を過ぎる頃には桜の周りは人でごった返すようになりました。この時期２１時まで開園。夜桜を見に来る人が多いようです。三脚不可でISO感度をいっぱいに上げて手持ち撮影。桜全体を撮ろうと広角に差し替えましたが、今度は人の頭がずらっと並んでしまい絵になりません。人を掻き分けるように動いて頭上を覆った満開の桜を堪能し７時半頃に引き上げました。閉園近くまで粘れば人も退くんでしょうか。兎に角凄い人出でした。