2013年5月 9日 (木曜日)

ちょっと一休み

上山市冷え込む朝の空気 2013.05.03撮影

爆睡から覚めて6時前に外に出ると蔵王の山々は厚い雲に覆われて見えません。光が射さないのもあって寒い朝です。山は雪かも知れません。淡い光に包まれた西洋梨の果樹園が落ち着いた朝の雰囲気を醸し出しています。

溜まってしまった写真の現像がなかなか進みません。桜旅の写真も途切れ途切れのアップになりそうです。

最近気になる安倍首相の威勢の良い発言。橋下氏のお株を奪った感じです。前回の首相時代の「美しい日本」から「強い日本、グローバル化と憲法改正」と尊皇攘夷の長州藩の志士ぶりです。危ないな~、イヤダな~が先の首相時代からの私の安倍氏への感想です。

上山市朝の光が射して 2013.05.03撮影

そして何より不可思議なのが自分たちを(おとし)めるであろう政権、政治家を支持する人が多いことです。文明の発達により必然的に起こる国際化とは明らかに異なるグローバリズム経済システム、そして大変な悲惨を舐めた先の戦禍。膨大な資産を更に増やそうとする無国籍の人たち、安全な立ち位置に在る人たちには魅力的であっても一般の国民には不幸をもたらすことは自明の理であっても、そしてそれが分っていながらも彼らを支持するのは何故なんだろう? が自民党圧勝の先の選挙以来の私の疑問です。

ハナモモ朝の光に映える 2013.05.03撮影

そこで思い当たったのが「他人の不幸は蜜の味」です。自分の不幸を何とかするよりも、他人が不幸になるのが人生の楽しみ、自分より上に居る者を引き吊り下すといった感じです。そこにはつい最近まで庶民の豊かさを実現させてきた皆で自分たちの地位を上に引き上げるといった戦後の労働運動の理念の欠片もありません。大阪での橋下氏への支持と公務員へのバッシングには行き過ぎた脱官僚の匂いがするし、個人の積み立てたお金による企業年金へのバッシング、この3月期で膨大な利益を出した企業決算が在る一方で国際競争を盾に首を切られた人たちへの生活保護でのバッシング、基地問題を何とかしたいとデモした沖縄の人たちへの罵声、謙韓デモ等々、何か空恐ろしい雰囲気があります。
賃金切り下げ、首切りには嘗て慎重だった経営者も、この雰囲気を見てどんどん人件費削減を進めることにした感があります。国際競争でのコスト削減もありますが、一方でその方が自分たちの意に沿う人が増えることを学んだからでしょう。何だ~庶民は貧乏にして置いた方が自分たちに背かないだ~、その方が仲間割れして扱い易いわ~、と。

安倍自民党のグローバリスト的な改憲案によって、基本的人権においても、社会福祉においても、雇用の安定の点でも、あきらかに不利を蒙るはずの労働者階層のうちに改憲の熱心な支持者がいる理由もそこから理解できる。とりあえずこの改憲案は「何一つ安定したものがなく、あらゆる価値が乱高下し、システムがめまぐるしく変化する社会」の到来を約束しているからである。自分たちがさらに階層下降するリスクを代償にしても、他人が没落するスペクタクルを眺める権利を手に入れたいと願う人々の陰惨な欲望に改憲運動は心理的な基礎を置いている。

爆睡から目覚めたその日は5月3日、憲法記念日でした。千葉に帰っていつものようにネットを流し読みしていて認識しました。それにしても日本は恐ろしい時代に突入した感があります。これでは大人も子供もいじめは無くならないわ。

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