2012年8月27日 (月曜日)

歴史を狂わす力

夕焼け南天には9日目の月 2012.08.26撮影

昨夕は空の焼けるのを見ていつものように買い物ついでに近くの公園に出掛けました。全天の高層雲が紅く染まってきれいな夕焼けになりました。西空の地平線近くには入道雲が残り、南の空には南中1時間前の9日目の月が輝いていました。

いろんな意見が飛び交い(と言ってもそこはそこですが)興味深く毎日2つ、3つの記事に目を通す日経ビジネスオンラインの記事。世論の多くが原発ゼロシナリオを主張する中、社会の中枢に居る“エリート”の反論が今日も載りました。折りしも今月はお盆と終戦記念日を抱えて先の戦争を振り返る番組が多く放送される月でもあります。

夕焼け焼ける西空 2012.08.26撮影

NHK/BS3で放送された「証言記録 日本人の戦争」では辛くも生還した人たち、これまで口を固く閉ざしてきた人たちの重い口から出る苦痛の言葉が綴られています。何故無謀な戦争を始めたのか、そして戦況が悪いにも係わらず何故土壇場に至るまで戦争を止められなかったのかの疑問を解き明かさそうとするものです。今や85歳を越えて、当時は戦場の前線に配置されていた兵士や民間人の方々が訥々と語る人間性をも踏みにじった戦争の実体験の証言は余りにも重く、一気に3時間を見る気力はなく、録画したものを見ては停め、停めては見を繰り返しています。

夕焼け沈む太陽に向かって 2012.08.26撮影

戦況を正しく伝えられない状況に追い込まれた戦地のリーダー、伝えられても無視する参謀本部、そして間違った情報をそのまま伝えるメディア。一方で無謀な戦闘とそれ以前に餓死と戦うことを余儀なくされた前線の兵士。狂った世界がそこには在ります。

豊田:はい。再生エネルギーは国内のものですからエネルギー安全保障に貢献するし、二酸化炭素も出ませんから環境にもいい。設備機器が壊れることはあるでしょうが、安全性でも基本的には問題はないでしょう。しかしコストが高いのは厳然たる事実です。しかも、欧米の太陽パネル市場は、中国製品に席巻されている。

豊田:結局、会社の無限責任は、ユーザーが責任を負うということ。料金にはね返る。そこを有限責任にして、足りない分は国が出て行き、税金を使う。国家として原子力が必要なら、国民全体でカバーするのが当然だと思います。国際標準に近づけるべきでしょう。

「盲点」ね~。今までの経済界の主張以上のことは無さそうです。詳細な数値は別としてその辺は覚悟した上でゼロシナリオを選んでるんですよね。今年の7月の家庭の電力消費量は電気事業連合会の速報でも前年対比10%以上減っている。国民は覚悟してるんですよね。一部の財界を除いては。結局は脱原発への反対主張は(裏に在る原子力ムラの擁護を隠すと)表立っては国際競争力としてのコストと勝手に金儲けできない法規制への反発に集約されるのでしょうか。コストは正に安全に向けた取り組みの経済界の本気度を示すことになる再生可能エネルギーの開発力次第であり将来のコスト低減が期待できる技術分野でしょう。逆に原発のコストは最初から税金を当てにしているコスト計算であって見積もり不能な∞に思えます。法規制に至っては国民の安全との天秤になりますので国民の監視下に置くのは当然の帰結でしょう。

財閥と軍部が掌握した政治が一体となって悲惨な戦争を止められない状況を作り出してしまった過ちを、グローバリズム経済を志向する経済界と政界によって再び原発の問題で繰り返したくはないものです。

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